こんにちは、そめです。
さて、今回はいよいよ、コンテンツSEOについて解説していきたいと思います。ただ、何となく記事を書くだけでは、検索順位を上げることは難しいです。
ブロガーさんも必見。長期的に自分のサイトやブログに、流入をもたらしてくれる記事を書くためにやるべきことを紹介していきます。
最後に、無料の簡単コンテンツSEO対策シートもあるでな。
- コンテンツSEOとは何か?
- コンテンツSEOの効果はすぐに出るのか?
- 良いコンテンツとは何か?
- コンテンツSEO実践テクニック
- まとめと対策シート無料提供
コンテンツSEOとは何か?
よく間違われがちなのが、「コンテンツマーケティング=コンテンツSEO」という勘違いです。この2つは概念としての抽象度が違います。
上記の図に示した通り、コンテンツマーケティングは「SNS」「動画」「オウンドメディア」などで、コンテンツを発信し、自社のマーケティングを行う活動全般を指します。上記で示した図は一例で、
コンテンツSEOはその中でも、より具体的な手法で、オウンドメディアなどでネットに発信した記事を、検索エンジン(google,yahooなど)の上位に表示させ、そこからの流入を狙う活動全般を指します。
コンテンツSEOの効果はすぐに出るのか?
結論から言うと、出ません。コンテンツSEOは始めたからと言って、今日明日結果が出るものではないです。
しかしながら、稀有な条件、たとえば、元々サイトパワーのあるディレクトリ内にコンテンツを展開し、サイトと関連性の強いワードを選び、かつ検索数が少ないニッチなワード、などの条件が整えば、いきなり上位表示される可能性も0ではありませんが、人気のある、新規の流入が見込めるワードでは、中々難しいでしょう。
しかし、コンテンツSEOを意識した記事を、サイトの中に拡充し続けることで、中長期的に右肩上がりに流入が増えるサイトになることは間違いありません。
良いコンテンツとは何か?
googleのアルゴリズム
googleがコンテンツを評価する際には、約200もある指標(シグナル)から総合的にコンテンツを評価するアルゴリズムを採用しており、これは常に変化(最適化)し続けています。
ここには、「サイトの構造」に関わるものや、「サイトの表示速度」「ドメイン」「リンク」など様々なSEOに関わる要因が書かれています。
DeNAの問題から見るコンテンツSEO
DeNAが運営していたキュレーションサイトがまさにgoogleをハックするが如くのSEOで、あらゆるワードの検索順位、上位をかっさらっていったのは記憶に新しいところです。
ここで勘違いしてはいけないのは、この問題の本質は「SEO=悪」ではなく、ハックするほどのノウハウを、良いコンテンツを提供するという理念なく、収益化だけを目的し、結果コンテンツの著作権を無視するようなやり方になってしまったことです。
要は、作者が自身を持って、ユーザーに届けるべきだと言えるコンテンツであれば、SEOのノウハウを使って、少しでも多くの人に見て欲しい、と考えるのは至極当然のことなのです。
このことを、コンテンツを作る大前提として、心に刻んでおいてほしいです。
DeNAショックから見えたノウハウ
そんな中で、先に紹介したアルゴリズムや、実際にDeNAパレットで記事を書いていた人へのヒアリングの内容を踏まえ、記事コンテンツを作成する時に注意すべき、実用的なテクニックを以下で紹介していきます。
ここまで書いたことはは、いろんなサイトにも似たようなことは書いてありますが、以下の具体的な手法は本来であれば、有料、コンサルティングが必要なくらいの情報だと思っています。
是非、自身のコンテンツに反映させてください。
コンテンツSEO実践テクニック
STEP1 ユーザーのニーズをキーワードの検索ボリュームから汲み取る
何を以って、ユーザーにとって価値があるか?を判断すればいいのか、という問題ですが、その一つの基準に「より多くの人が知りたがっていること」という評価基準があります。
逆に言うと、価値がある、読んで欲しい!! と思いこんで記事を書いたり、絵や漫画を掲載したとしても、そこにニーズがなければ、見てもらうことは難しいでしょう。
では、それをどうやって調べるか?
答えは、そのワードが、どれだけ検索エンジンで検索されているか?を調べればおのずと、そこにニーズが有るかどうかがわかります。
ですので、まずは自分が書きたい、と思っている記事コンテンツのテーマとなる「キーとなるワード」を出してみてください。(このサイトであれば「コンテンツマーケティング」など)
ではその調べ方をお伝えいいたします。
Google AdWords キーワードプランナー
一つは、googleの提供している、Google AdWords キーワードプランナーというツールがあります。
2016年の8月までは無料で使えていたのですが、以降、広告をだしていないユーザーに対しては制限がかかってしまい、正確な検索ボリュームを知ることができなくなりました。(0〜10、100〜1,000、1,000〜10,000など、ざっくり数字に…)
もし、広告を出している企業、もしくはツールを利用するために、数百円でも広告を出すということであれば、このツールが正確な数字を教えてくれます。
aramakijake.jp
こちらは完全に無料ツールで、googleとyahooの検索ボリュームの推測値を見ることが出来ます。そのワードで、何位を取れば、どれくらいの流入が月に見込めるかも見ることが出来ます。
あくまで、推測値ですので、正確とはいえないでしょうが、そのワードにニーズが有るかどうかの判断としては、十分です。
KEYWORD FINDER
オススメの有料ツールもご紹介しておきます。「KEYWORD FINDER」というツールで、検索ボリュームはもちろん、設定ワードごとの自社のサイトの順位状況のサマリ、強豪サイトの状況、SEOの難易度、オススメのワードなどを教えてくれます。
このようなツールを使って、そのワードにニーズが有るかをまずは調べてみてください。
STEP2 ユーザーのニーズをサジェストワードから読み取る
検索エンジンのサジェスト機能とは、あるワードと掛け合わせでどのようなワードが調べられているか?を表示してくれる機能です。(▲ よく見るこちらの画像みたいなやつですね)
これも、検索エンジンがこのワードを調べる人は、これを知りたがっているのではないか?ということをある程度優先順位の高いものから表示してくれるため、事前に調べておく必要があります。
そして、そのサジェストワードで検索したユーザーが知りたいであろうことを、記事に盛り込むことで、網羅性の高い記事ができるといえるでしょう。
※ 注意
検索窓にワードを入力して、出て来るワードはパーソナライズ(個別最適化)されている可能性があり、必ずしも一般的なワードが出るとは限りません。必ずツールを使って抽出するようにしてください。
STEP3 的を絞る
さて、「キーワード」と「検索ボリューム」を調べることが出来たら、次はどのワードで記事を書くか?を考えます。
例えば「コンテンツマーケティング」というワードで上位を狙いたい!! となったとしても、当然検索数も多く、人気のワードなので競争率は上がります。一般的に、こういった掛け合わせのない単語一語を単ワードなんて言ったりしますが、いきなりニーズの高い単ワードで上位を狙いに行くのは難しいです。
なので、先程サジェストで抽出した掛け合わせのワード、もしくは単ワードでも、ニッチなものを探し、対応していくのが、初期の対策としては、おすすめです。
こういった、ニッチなワードをロングテールで獲得し、サイトパワーをためつつ、大きなワードを狙ってみてください。
STEP4 現在の1位のコンテンツを調べる
記事にするワードが決まったら、まずはそのワードで、google、yahooの検索をかけてみてください。
上位に表示される、サイトや記事が、現在そのワードで評価されているサイトです。是非、実際に中身を読んでみてください。そして、その記事やサイトよりユーザーのためになる記事を作る!! という気概を持つことが大事です。そして、何が書かれているかを分析してみましょう。
この時に注意してほしいのが、上位に表示されているのが「記事コンテンツ」か「サイトのカテゴリ」で表示されているか?です。
もし記事コンテンツが上位に表示されていれば、検索エンジンが「このワードで検索した人には、記事で見せるほうが役に立つ」と判断している可能性があり、コンテンツSEOが効果を発揮しやすくなります。
逆に、カテゴリとして、表示されている場合は、「記事郡」「コンテンツ郡」で一覧化されたものがユーザーニーズをあっている、と考えている可能性があるため、上位を狙うのが難しくなる可能性があります。
ですので、一度狙ったワードで検索を掛けてみて「記事」が上位にあるかどうかを見てみてください。
STEP5 記事のタイトルの付け方
コンテンツSEOにおいては、タイトルも重要なファクターです。まずタイトルを付ける時に気をつけたいことはこちらです。
- タイトル数は30字以内
- 対策ワードを前半15字以内に入れる
- 何度も対策ワードを入れない
1.タイトル数は30字以内
まず、1.に関してはgoogle,yahooなどの検索結果では、表示される文字数以上のタイトルを付けても省略されてしまいます。
タイトルは、検索エンジンの検索結果に出た時に、ユーザーが見てクリックするかどうかの非常に重要なファクターです。
事前に設定したユーザーのニーズを満たしてくれる、と思わせるようなタイトルを30文字以内、もしくは、30文字部分で内容が伝わるようにつけましょう。
2.対策ワードを前半15字以内に入れる
今現在(2017年7月)では、傾向としてタイトルの前半にタイトルが入っている方が、SEO上有効であると言えます。必ずしもそうではないですが、自身の対策したいと思っているワードでも、上位のタイトルはそうなっている傾向が強いはずです。
3.何度も対策ワードを入れない
タイトルに対策ワードを何度も繰り返し入れることは、SEO上不利とされています。最低でも必要に応じて2回までに抑えるようにしてください。
バズ狙いのタイトルは避けるべきか?
記事を書いていると、当然公開してすぐ読んでもらうために、あえてエッジの効いたタイトル、バズ狙いのタイトルを付ける人も多いはずです。
バズ狙いのタイトルは、初期の流入を獲得するには有効です。
これは、バズる記事と、コンテンツSEO狙いの記事の2つのパターンを、流入と時間でグラフ化したものです。バズ記事は一時的に流入を多く獲得してくれますが、時間とともに流入が減っていきます。
それに対し、コンテンツSEOでは、時間とともに流入が増えていき、徐々に、そして安定的に記事に流入を運んできてくれます。
では、タイトルを付けるときはコンテンツSEOを意識したタイトルがいいのか?というと、この2つのいいとこ取りが出来る世中案があります。
それがこちら▼です。
図をみて分かる通り、最初はバズ狙いのタイトルで公開しある程度の流入を獲得し、大きな流入の波が収まってきたところで、SEOタイトルに変更しましょう。
もちろん、タイトルで過剰に煽っても中身が伴っていなければ意味が無いことは、言うまでもありませんが。
※ 注意
もし、バズを意識したタイトルで短期間で検索上位を獲得した場合、タイトルを変更後一気に順位が下がることがありますので、その時の状況に応じて、タイトル変更のタイミングを遅らせる、そのままにしておくなど、柔軟な対応をしてください。
STEP6 記事の文字数
文字数は5000字を目指す
今現在(2017年7月)では、記事の文字数においては、文字数の多い記事と検索順位の上位表示は正の相関、要するに文字数が多いほうが上位に表示される傾向があることがわかっています。
Welqにおいては、一記事あたりの平均文字数が10,000字を超えていたことや、多いものでは、20,000字を超えるものありました。また、2016年のSEMRushの調べでも、上位表示される記事の平均文字数が日本語換算で約5,000字であることがデータとして出ています。
これは、googleが「文字数の多いもの=網羅性の高い記事」と判断しているからと考えられます。要するに、文字数が多いということは、ユーザーの疑問に思っている回答がその記事内にある可能性が高い、と判断しているということです。
ですので、対策ワードで上位を狙うときは、5,000文字を一つの基準にしてください。
文字が多いだけでは駄目
もちろん、ただ文字が多いだけでは意味がありません。先に調べた「対策ワード」「サジェストワード」を記事内に盛り込む事が大事です。
記事内をクロールした検索エンジンが、記事の中に「対策ワード」や「サジェストワード」が入っていることにより、その記事の中にユーザーが調べたいと思っていることが、書いてあるだろうと判断するからです。
では、どこにどれだけ、それを盛り込むべきか?を続いて説明していきます。
STEP7 記事の中身を予め考える
記事は、大きく分けて下記の4つの要素で構成されます。
- 目次
- サブタイトル
- 本文
- 画像や動画
各項目ごとに注意すべき点をまとめてみました。
目次
このブログ記事のトップにも目次がありますが、ユーザーがどこに何が書いてあるかがわかるという点で、非常にユーザビリティーが高いと判断され、SEO上も有利に働きます。
大手のブログサイトでは当たり前に導入されていますが、WordPressなどのCMSや完全オリジナルのサイトを構築する場合、是非導入しておきたい機能です。
サブタイトルで気をつけること
ここには、メインの対策ワードを盛り込みますが、あまり過剰に盛り込みすぎると、対策のための記事と判断され、SEO上マイナスに働く場合があります。
そうではなく、対策ワードに付随して事前に調べておいた、「サジェストワード」を盛り込み、メインの対策ワードを調べに来た人が、そのワードの中でも何を知りたがっているか?を考え、目次ですぐに分かるようにサブタイトルの中に散りばめるよう、記事の構成を考えてください。
本文で気をつけること
サブタイトルまでの構成を考える所まで来たら、あとは、会社内にあるノウハウなど丁寧に説明していけばOKですが、その際に気をつけておきたいことを書き添えておきます。
① 文字数を増やしたいと思うあまり、記事のテーマに即していないない内容で文字数を稼いではいけません。SEO上マイナスに働く恐れがありますので、注意しましょう。
② サブタイトルでも述べたとおり、対策のための記事と考えられないように、対策ワードを不自然に繰り返し使うことはやめましょう。
③ 他のサイトからの引用の際は参照元を明らかにし、リンクを貼る。そして、引用を表すタグの「<blockquote>」を必ずつけましょう。Welqショック以降googleのアルゴリズム改変が行われ、今まで以上にコピーコンテンツは、マイナスに働く恐れがあります。
④対策ワードの表現は統一し、代替できる表現などで置換されないように注意してください。
上記は、注意点でもありますが、何よりユーザーファーストを考えれば当たり前のことでもありますので、読みに来たユーザーが、わかりやすい、読みやすい記事を第一に意識してください。
STEP8 画像を入れる
わかりやすさ
画像をページに盛り込むこともSEO上有利とされていますので、ぜひ記事をよりわかりやすくするために、画像を活用してください。
altに文字を設定する
今現在(2017年7月)では、検索エンジンでは、画像そのものが何を表しているかを読み取ってはくれません。
ですので、html上でその画像が何を表しているかを「文字」で示してあげる必要があります。
画像には上記の用にaltという記述で、内容を示してあげることが出来ます。ここに「対策ワード」とその画像が示している内容を記載して上げてください。
alt="(画像の説明)"
それにより、画像検索からの流入も期待できるようになります。
漫画などの絵だけのコンテンツの場合
漫画などの画像だけのコンテンツの場合、文字数はほとんど期待できません。そういった場合は、上記のようにaltで内容を記載してあげてください。
漫画であれば、「セリフ」「キャラクター名」「あらすじ」など文字で起こせる内容は全て、altの中に記載してあげることにより、漫画コンテンツでも画像検索などで上位表示を狙ったりすることも可能になります。
すこしでも画像を軽くする
画像が重すぎる場合、ページの表示速度に影響を与え、SEO上マイナスになります。ですので、画像は可能な限り圧縮して使いましょう。
▼ オススメサイト
また、googleのPageSpeed Insightsなどで、自身のサイトの表示速度の評価や、どの画像が重いのかなどを教えてくれるサービスもありますので、ぜひ利用しましょう。
STEP8 記事の説明文を作る(description)
最後にそのページが何を説明してるかを記述するdescriptionを作成しましょう。これは、上記の画像の通り、検索エンジンなどで、「その記事が何を説明しているか?」を表示する部分に反映されます。
ユーザーがクリックするか否かを判断する重要なファクターになりますので、こちらも丁寧に作成しましょう。
※はてなブログでは、サイドバー内の「編集オプション」→「記事の概要」の部分で、記述が可能です。
▼ここですね
120文字以内にする
検索結果に表示される文字数は
- PC 120文字
- スマホ 60文字
となっています。
ですので、前半60文字で記事の内容を説明しきってしまい、残りの60文字で補足を説明したり、文章としての体裁を整えましょう。
対策ワードを60文字以内に盛り込む
記事の対策ワードはここにも盛り込みましょう。そして、スマホからも見たユーザーが対策ワードと関連する記事であることがわかるように、60文字以内に盛り込んでください。
まとめと対策シート無料提供
いかがだったでしょうか? 折角記事を書いても、これだけの対策をするとしないでは大きな差が出てしまうことを、理解していただけたのではないでしょうか?
逆に言うと、上位表示されているサイトや記事の多くは、こういったことを意識しているはずです。
これからは、記事を作成する際はぜひこのあたりを意識してみてください。
誰でも簡単コンテンツSEOシート
今回の内容を全て理解して、確認しながら記事を作成するのは大変です。ですので、記載の内容を盛り込んだgoogleスプレッドシートをご用意いたしました。
ぜひ、こちらのシートをダウンロードして、素敵な記事、ユーザーに役立つ記事を沢山作成してください!!!
引き続き、こういったものは無料で、使い放題をモットーに公開してまいります。
効果があった方、企業で利用したい方は、ぜひコメント欄や、こちらの連絡先より、ご連絡していただけるとうれしいです。(特に営業行為等はいたしません。モチベーションアップに繋がるだけです。)
▼シートはこちらから
使い方
① こちらのリンクを開きます。
② 上部のメニューから「ファイル」を選択
③ その後「形式を指定して…」→「Microsoft Excel…」といって、DLしてご活用ください。
ではでは、次回は「オウンドメディアをSEO最適化するノウハウ(サイト編)」をお伝えいたします♪
▼次回はこちらのリンクから
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これまでのまとめはこちら▼から
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